女の子なら、誰だって憧れる「結婚式」
そんな結婚式の裏側と体験談を語ります。
知っているようで、知らない挙式のおはなし。----------------------------------------
旦 「今度の日曜あいてるよな?歌おうか」
ココ「ま、またいきなりだな!場所は?曲は?」
旦 「曲はアヴェ・マリアと賛美歌かな?」
ココ「かな?じゃない!ちゃんと聞いて!!」
旦 「えー。大丈夫だろー」
こんなあいまいな感じに旦那からお手伝いの依頼されるのは
誰もが憧れるチャペルの挙式を、天使のような歌声で彩る聖歌隊。
声楽を得意とする旦那の主な収入源だ。
もちろん、聖歌隊というのは、声楽やピアノを学び、
音楽系の大学を卒業した方がされる仕事なのだが、
人員が少ないのか、なぜか担当の方と旦那の一存で、
ド素人の私が”お手伝い”で参加するようになってしまった。
旦 「いや、ココは普通の音大出より歌えるから安心しな」
旦那はこう言ってくれるのだが、
やはり場数を踏んでいない私にとっては毎回必死。
歌を覚えるのも、歌詞を覚えるのも、とにかく人より数倍練習して本番を向かえる。
(「お家でレッスン♪」参照)だって、新郎新婦さんにしたら一大イベント!
間違えるわけには行かないじゃないか。
挙式当日。
集合の駅につくまで、私は必死に楽譜と睨めっこ。
式の関係者が乗っていてはまずいので、コッソリだ。
旦那に録音してもらったMDをひたすら聞いて音あわせ。
必死な私を余所に、旦那は隣で眠りこけていた。
最寄り駅につくと、今回仕事をいっしょに行う方が集合していた。
まずはオルガニスト、オルガン奏者。
この方は毎回いっしょになる、ベテランママさん。
そして先生こと、神父さん。
もちろん神父さんは外国人。
同じ20代半ばに見えるくらい元気で明るい方です。
外国人さんの年齢ってワカリマセンよね・・・。
よく、「神父さんはアルバイト」なんてネタがありますが、
本当なんです。資格があれば誰でもできるそうです。
この方も、家はキリスト教とは全く関係ないようで・・・。
初めて知った時は、少しショックでした・・・(汗)
「ハァイ!ヨロシクオ願イシマース!」・・・とっても気さくな方!
ちなみに、挙式で神父さん以外に、
聖歌隊やオルガニストをお願いすると、
結構なお値段になるそうです。
もちろん、お値段で、聖歌隊の人数が違ったり、
フルートやバイオリンとゴージャスになったりするそうですよ。
4人揃ったところで、会場となるホテルに入ります。
もちろん裏口から。
最近は衛生面や警備面がどこもキッチリしているので、
入場チェックや手洗いうがいと、厳しいです。ホー!
裏口から入ると、普段見れないものがたくさん見れます。
厨房を通ることもあるので、披露宴用のお料理の支度とか、
作りかけのウェディングケーキとか!
ウキウキできょろきょろと辺りを見渡す私。
旦 「コラ、立ち止まらない。素通りしなさい。」
だって、こんなの普段見れないじゃないか!
何より楽しいのは、
旦那がこの場では、「女」の姿に徹していること(笑)
にこやかにお上品に微笑み、ただでさえある身長を
少しでも緩和させるためにひざを曲げている。
旦 「そんな事ないですよ・・オホホホ」
オホホて!!Σ(・△・)
( 「教会へ」につづく)